京都から扇絵

彩月(byひねもす・のたり)

 

「絵司 あ・うん」 [彩月さん] からスマホに続々と扇絵の写真が届きました。

 

以下 彩月さん(文・写真)

 

芸術家ではないので遊びで模作もするし渾身の一枚というのもないが、扇に少しでも興味を持って
貰えば嬉しい。綺麗には撮れていないかも知れないが、御容赦。

まず、[かわほり(蝙蝠)]という[飾り扇]です。



 

[持ち扇](男)夏物



 

[持ち扇](女)夏物


 

[団扇]裏表の写真(一本)です。


 

[暖簾]飾り用(壁掛け)です。

 

以下 ひねもす・のたり(文)

 

新年のご挨拶で道前会HPに彩月さんの年賀状を張り付けたところ、様々な反響が有り、図々しくも

「皆んな貴兄の絵を見たがっている。」と伝えていました。

 

その時は「商品を掲載するわけにゆかないし、遊びで描いた物が残ってたらいずれ送るよ。」との返答で
私なりに「…そりゃそうだろうな。扇一つでも何人もの作業工程職人が関わってるしなあ…売り物を勝手

に掲載は出来ないな…」と、ほぼ諦めていました。

 

お伝えしておきます、彩月さんはパソコンを全くやりません。
携帯電話はスマホだそうですが、「スマホでもホームページ見られるよ。」と伝えると
「へ~」ってレベルです。

 

のたり 「質問や疑問のコメントが来ると思うが、どう対応しようか。」
彩月  「スマホのアドレスを載せてたら良いよ。」
のたり 「それは問題がある。コメントが有れば私がコピーぺしてスマホに送るよ。」
    「質問には私のスマホに回答してくれれば良い。当面そのような対応をしてみよう。」
彩月  「それは手間をかけるけど、そのように願おうかな。」
のたり 「写真を送ったが、本人がその後どうなったのかも分からなければ面白くないだろ。」
    「その内妙案が出るかもね。」と、話がまとまり掲載しました。

 

皆様ごゆっくりご覧ください。絶賛の嵐、質問の嵐引き受けます(笑)

 

「持つべきものは友」です。ありがとうございました。

 

コメント: 9
  • #9

    桜餅 (金曜日, 20 9月 2019 22:47)

    彩月様、お忙しい中丁寧にご返信をくださいまして誠にありがとうございました。
    素人の拙い質問に丁寧にお答えくださいまして恐縮しております。

    独立なさるのに10余年。蝙蝠の構図をきめられるのに数時間。年間30回も、美術館や博物館に足を運ばれて。 私にとっては縁遠い世界でしたが、当然ながら終わりがない奥深い世界だということが感じられました。作品だけ拝見しても、到底そのようなことまでは想像もつかないことでした。

    教えていただいたHPを拝見しましたが、いくつもの工程の分業は、ほかの職人さんとの調和だとか根気だとか、職人さんとのバランスも求められると思われ、伝統工芸の世界はすごさを垣間見させていただいたような思いです。

    遠い世界で敷居も高い気がしますが、京都にいく機会がありましたら、お店で実物を見られたらいいなと思いました。
    重ねてお礼申し上げます。

  • #8

    ひうち灘 (木曜日, 12 9月 2019 16:42)

    彩月さんフォットギャラリーの絵ろうそく拝見しました。細いロウソクへ緻密に描いた菊の花に驚き、どの様な所で実演していたのか中村ろうそくのHPを訪問してみました。

    和ろうそくとは等知らないことばかりでしたので、勉強になりました。
    描かれた絵が燃えてしまうのかと少し残念な気持ちでいたところ、絵ろうそくは仏壇に飾る時は花の代用になると知り少し安心しました。
    使われてこその伝統工芸品だと思いますが、やっぱりもったいない気が先にします^_^;

  • #7

    え?姫 (火曜日, 10 9月 2019 09:55)

    フォトギャラリーで、絵ろうそくを拝見しました。
    若い日のように「見ました。」と簡単に言えません。
    「絵」の奥ゆき、深さ、崇高さを感じます。
    扇子も暖簾も素敵で、圧倒されています。

  • #6

    彩月 (月曜日, 09 9月 2019 22:35)

    まずは、桜餅さんへ

    ①絵柄(価格)と種類によって違います。種類は、夏扇・飾り扇・舞扇・檜扇等。
    例えば、写真のかわほり(鳥獣戯画風)は1枚1時間位。但し、構図(草稿)を決めるのに数時間かかっています。

    ②私個人は最初、友禅(型友禅)の図案家を目指したので、師匠に弟子入りして十年余の間に描く技術を学び独立。
    その後、縁あって(?)片手間に扇の絵を描いていたのですが、いつの間にか本業になってしまいました。
    しかし、一般的には美術学校などで日本画を勉強していた人が多いようです。

    ③私も弟子の時代は、花の写生はしました。
    今は美術系の本は読みますし、美術館・博物館には年間30件近く観に行きます。勿論、趣味も兼ねてです。

    御質問に答えられたでしょうか?

    扇絵は[宮脇賣扇庵]だけですが、絵を描くのは好きなので[阿以波]の団扇、[中村ローソク]にもちょこっと関わっています。
    各店のホームページを見ると面白いかも知れません。

    後は、またそのうち・・・

    [中村ローソク]に頼まれて蝋燭の絵付け(実演)を時々やっていましたが、昨日で終了。
    その最後の絵付けの写真を一枚のみフォトギャラリーに参考掲載します。
    蝋燭の高さは 23㎝程です。

  • #5

    ひねもす・のたり (日曜日, 08 9月 2019 21:31)

    こんばんは。

    彩月さんに、皆様のコメントを①~④に分けてコピペしメール送送してます。

    「取り敢えず一読しました。ちょっとまとめてから返事します。」との事。

    「暇な折りで結構ですよ。」と伝えてます。暫しお待ち下さい。

  • #4

    お矢来すずめ (土曜日, 07 9月 2019 22:26)

    日本の伝統工芸の世界で活躍されている彩月さん・・。

    多くの彩月さんの作品群の中でも今回奇しくものたりさんのご配慮で、商品化を想定してではなくプライベートに気の向くまま筆を走らせ自由奔放に描かれた逸品に、そして匠の持つまた別の世界を垣間見せてもらったような・・なんとも得したような気分です。

    鳥獣戯画をコミカルに配したり、風神雷神図を模した発想にも・・最後のキティちゃん?には同級生として微笑ましく楽しませて戴きました。

  • #3

    え?姫 (土曜日, 07 9月 2019 17:52)

    若かったあの日、「いつかあなたが描いた きものを着たい。」と話した。
    時は流れ、テレビ画面で逢えたあなたは扇の絵師だった。
    あなたが描いた扇、私、買えますか。
    50年前の約束を果たしたいのです。

  • #2

    ひうち灘 (金曜日, 06 9月 2019 09:06)

    彩月さん素晴らしい図柄の数々ありがとうございます。
    私も京都伝統文様素材集などCDやDVD付きの本を、たったの5,6冊ですが持ってます。
    気に入った素材をその本の中から色々集めて、時折パソコンの中で組み合わせて楽しんでいます。
    今度は彩月さんの図柄集として使ってみたいです…(パソコンの中だけです。心配なく(^_^))

    かわほりの飾り扇が面白いですね。
    カエル・ウサギはヘビより弱者なのに、それを掛け軸の中に押し込め笑っているような…
    又、団扇にキキョウが描かれている理由がさくらさんのコメントで分かりました。

    これからも時々彩月さんの作品を見たいです。
    又楽しみが増えました。

  • #1

    桜餅 (金曜日, 06 9月 2019 00:14)

    今回は京都の香り一杯で、どちらの絵もあまりに格調高くて美しいので驚きました。
    京都と聞くだけで特別な感じがします。

    彩月様、お忙しい中、広島道前会のために誠に有難うございました。これ、広島だけで独占しているのも勿体ないような。特に、のたり様はじめ同級生の皆様は、彩月様の学生時代を知っているからこそ、このようなご活躍をお知りになりたいのではないでしょうか。

    卒業して久しいと、友人の消息を知らない方も多い気がします。
    私なら、京都で絵師として活躍している友人がいて、その作品を見られるということなら、本当にうれしいことです。

    以前教えて頂いたNHKの美の壺(美の壺 扇子で検索させて頂きました)を改めて拝見しました。数十もの工程があると知って驚きます。彩月様のコメントの、暑い夏をしのぐため目に涼しい秋の草花を描くことも多い、ということもお恥ずかしながら初めて知りました。

    質問も受けてくださるということで、お言葉に甘えてご無理ないところでお伺いいたします。

    1 一枚ずつすべて手描きですか? 一枚を完成なさるのにどれくらいの時間がかかるのでしょうか。

    2 商品として採用されるまでに、最低でも何年くらい修行なさるのでしょうか。

    3 季節の決まり事や図案、どちらで学ばれるのでしょうか。美術館や図書館などの資料、絵師の方向けの資料集のようなものがあるのでしょうか。

    以上です。
    これからも、お身体を大切に益々ご活躍なさって下さい。
    貴重な絵を有難うございました。