2019年初日の出

 

お矢来すずめ

 

皆さん、明けましておめでとうございます!!
70歳、古希を迎える2019年、人生節目のスタートに石鎚山に登りました。
これまでは山頂小屋営業期間中(5月~10月)に一泊して御来光を拝することが多かったのですが、どうしてもの記念に初日の出を祈願して初の夜間登山にもチャレンジしてきました。


2019年の幕開けを待つ。
時刻は6時半、御来光が射すまでまだ30分ほどあるというのにもう20人程が東の空を今や遅しと・・。頭上では上弦の月と明けの明星が静かに輝いていました。


平成の世の最後の初日の出・・午前7時。併せて新元号の世の始まりをも約束させる神々しいまでの御来光に今までとは違う幸せを感じました。


新しき時代に願いを・・。山頂部は冷たい風が強く体感はマイナス15℃以下、ここまでカチンカチンの登山道に苦労して辿りついた善男善女60人程が歓声を上げこの瞬間を祝っていました。


元日のモルゲンロートを浴びて神さんの御わします天狗岳がほんのりとピンク色に・・もうな~んも言えね~(*^_^*)


あまりの寒さに30分程で下山・・ニノ鎖まで下ったところで振り返ると天狗岳、南先鋒の岩峰群が厳冬の中にあってそのいかめしい姿をそびらせていました。


そして夜明し峠から・・。障害物無しに石づっつぁんを仰ぎ見られるのはここまで・・透き通った大気に包まれ、真っ青なブルースカイを背景に稜線をたおやかに伸ばしてそびえ立っていました。名残り惜しさに、いつも・・振り返り振り返り帰るのです。


(古希登山余話)
成就社門前・・今回の山行の起点となる白石旅館です。
お風呂も(男湯・女湯浴場)あり、和風個室(6・8畳)もありで、お一人様一泊夕食朝食付きで8千円です。未明出発の登山組は大部屋でした。


大晦日の夕餉は和風会食か猪鍋会食。私は勿論、後者を選択・・年越し蕎麦も付いた豪華版で一人で食べきるのに大変でしたが、
ビールも進みこれは二杯目・・。


初めての夜間登山となるので、勝手知ったる道中とはいえ慎重を期して早めに就寝(午後8時)。
興奮のあまり何度も目が覚め、午前2時起床までは無理してでも眠っておこうとして・・次に目が覚めると3時過ぎ(*O*;
ビールを遣ったのを後悔しても後の祭りで出発が4時前になり、折角の御来光に間に合わないかも・・と少々焦りましたが・・。

そして今回の夜間行に備えてヘッドランプ、10本爪アイゼン、ステンレスボトル(いずれもモンベル製品)を新調したのが功を奏して、何の憂いなく無事に目的を果たすことが出来ました。
それと大活躍してくれたのがホッカイロでした。旅館が用意してくれたおにぎりと前もって持参したブドウパンをカイロと一緒に保温バッグに入れておいたのでカチンカチンにならず、新調ボトルのホットコーヒーと共に熱エネルギーをとる事が出来ました。
また極寒の状況でカメラを操作する度手袋を外すのですが、足裏用のカイロを手袋の内側に張っておいた事で指先の凍りつくような感覚から随分と助けてもらいました。

以上、新旧越年登山顛末記でした。

 

広島道前会、そして当HPに集う皆さんのいやさかを祈念しながら下校いたします・・拝。  すずめ

コメント: 6
  • #6

    桜餅 (木曜日, 31 1月 2019 23:26)

    すずめさん、こんにちは。古希を迎えるに当たられての記念登山。登頂おめでとうございます。

    何よりも、カレンダーのような美しい写真に驚きました。友人も一緒に拝見しましたが同様にびっくりしていました。
    空気が澄み切っているから、冴え冴えとした感じが増しているのでしょうか。

    準備も万端で、冬の雪山登山の臨場感が伝わってきました。パンが凍るなんていうのは考えもしないことです。山頂はマイナス15度体感、タダでさえ大変な登山を凍る山道で・・・・イメージだけで凍えそうです。

    高揚感とビールが効きすぎて、スタートが予定より遅くなった。完璧そうなすずめさんの登山記の普通の人のようなところにちょっと笑ってしまいました。
    今年もまた、安全無事に登山を楽しまれ、益々アクティブな日々を楽しまれますよう。
    また、そんな日々のおすそ分けを今年もご投稿くださるのを楽しみにさせて頂いております。

  • #5

    お矢来すずめ (火曜日, 22 1月 2019 19:29)

    みなさんから・・元気、若い・・とか言ってもらえると嬉しいもんですね。
    高校時代の担任恩師曰く・・青春とは心の在り様をいう、、、何かを発心し行動を起こせる気概を持てること・・との薫陶を真面目に受け止め、わたし的感覚としては、おつむの中は未だ30代をキープしていると自負しているつもりなんです・・が。
    遥か千年を経て今や、100歳も稀ではない長寿社会・・何も無ければまだ30年も生きられるんですよね~。360ヶ月、1600週も・・生きなきゃならんのですよ~。正に長寿世代のスタート台に立った新たな覚悟を持って如何に己が余生を面白くするか・・との命題を胸にこれからもチャレンジしたいですね。




  • #4

    なつめひみこ (土曜日, 19 1月 2019 22:01)

    すずめさん、こんばんは。
    「いしづっつあん」山行記録 ありがとうございます。
    我が家の山ガール?と一緒に興味深く拝見。
    初日の出の写真に思わず手を合わせたくなりました。

    それにしても氷点下15度、「神さん」の棲む山を、
    厳しい寒さの中、準備万端で歩を進め
    記念すべき年に御来光を拝めたのは、「最高~」でしたね。
    猪鍋会食、こんなにご馳走が用意されているのですね\(◎o◎)/!

    「古希」を迎えられる先輩方おめでとうございます。
    杜甫の漢詩(遥千年以上も前)
    『人生七十古来稀なり』から来ていると言われている「七十歳」は
    平均寿命が延びている現代では、長寿のスタート台に
    たたれたお祝いの年かも知れませんね。
    益々充実した日々を送られますようお祈りいたします。

    パタリロさんの登山紀行も楽しみに待っていますね。
    頂上では、吉田輝星投手張りのシャイーンポーズも
    添えられるのでしょうか。

  • #3

    パタリロ (土曜日, 19 1月 2019 13:45)

    すずめさんは70歳なんですか!
    それで登山とは、凄い!!!
    元気ですね(^^)
    パタリロは、最近は直ぐに疲れて、歳に勝てない自分が情けないですよ_| ̄|○ il||li
    石鎚山から見る日の出は絶景ですね。
    パタリロ、今年は登山にチャレンジしてみようかと思いました。
    やっちゃいますーヽ(`▽´)/

  • #2

    ひねもす・のたり (木曜日, 17 1月 2019 22:28)

    すずめさん、古希と言うけれど毎年毎年何か若くなってる気がしますよ。
    2019年の初日の出と寒厳の中の夜間登山。有難く拝見。
    一枚一枚写真をしっかりと観てると、自分もそこに居る気分になりました。
    余話で触れてますが、さらに本格登山に向けて?準備万端になってますね。
    猪鍋会食ボリューム満点で美味そ~っ!周り見ると大盛況だね。
    お疲れさまでした。

  • #1

    ひうち灘 (木曜日, 17 1月 2019 18:46)

    すずめさん今晩は。
    いつもにも増してのチャレンジ!。
    ただただすごいすごいと思いながら読ませていただきました。
    極寒の世界は体験したことがありませんが…読んでいくうちに厳しさが伝わってきました。
    新旧越年登山お疲れでした。